おすすめホームページ制作会社というセリフ

「おすすめホームページ制作会社」というセリフほど当てになるものはない。
所詮比較系のナビゲーションクエリを利用したステマ記事である。
そうした方法を悪用する人達が出ることを想定せずに情報を流した人たちは大丈夫だろうか。

 

「おすすめホームページ制作会社」って、あれさ、そもそも誰が何をもっておすすめしてんの？って思わない？検索すればわかるけど、どこも似たような会社の羅列。んで、書いてる本人は実際に使ったわけでもなく、「この会社は実績豊富で〜」「口コミ評価も高く〜」みたいな、よそから拾ってきた情報並べてるだけだったりする。あれ、ほんとにおすすめなのかね。

そもそもおすすめって、自分が使ったからこそ言えることじゃない？たとえば、焼き鳥屋をすすめるとしても、「昨日行ったあの店、めっちゃうまかった」って言うならわかる。でも「ネットで評判良さそうだったから、たぶんいいと思うよ」って言われても、「いや、お前行ってねぇのかよ」ってなるじゃん。ホームページ制作だって同じだと思うんだよね。

たとえば、10社くらい並んでる比較系記事とかよくあるじゃない。「コスパ最強」「デザインに強い」「サポートが手厚い」とか、それぞれの特徴を勝手にラベリングしてるけど、どこ情報？っていう。レビューしてる人が実際に発注して、打ち合わせして、納品されたもの見て、それを元に語ってるならいいよ。でもたいていは会社概要とかホームページに載ってる文言をなぞってるだけ。それで“おすすめ”とか“比較してみました”とか言われても、信ぴょう性ゼロ。

しかも、「○○制作会社おすすめ10選！」みたいなタイトルの記事に限って、上のほうに載ってる会社はアフィリエイトリンクだったり、ただ単にPR枠だったりする。つまり、「おすすめ」という言葉の裏にお金が絡んでるケースが少なくないってわけ。あれ、検索する側からすると気づきにくいけど、裏ではそういう構造になってる。別に広告が悪いとは言わないけど、それならそれで「PR」ってちゃんと明示すべきだよなって思う。

で、読み手側も「おすすめされてるから良さそうだな」ってそのまま信じちゃうのも、ちょっと危ない。たとえば、企業のホームページを作ろうとしてる中小企業の社長さんとか、そういう“まとめ記事”を参考にして選びがちなんだけど、よく考えてみてほしい。自分の会社に合った提案してくれるのか、アフターフォローちゃんとしてるのか、そもそも自分がやりたいことを汲み取ってくれるかって、やっぱり話してみないとわからないことばっかりだよ。

しかも、制作会社って見た目は似てても、得意分野が全然違ったりする。デザインだけ強いとこもあれば、SEOに強いとこもあるし、システム系の開発ができるとこもある。中にはテンプレートで量産してるだけってとこもあるし、マンツーマンでじっくりやってくれるとこもある。そりゃピンキリなのに、「この10社が絶対おすすめです！」って、そんな単純な話じゃない。

あと、地味に忘れられがちなんだけど、相性ってめちゃくちゃ大事。どれだけ技術力があっても、連絡遅いとか、言ったことちゃんと理解してくれないとか、そういうストレスの積み重ねで、結局「頼まなきゃよかった…」ってなることもあるんだよね。だから「誰かのおすすめ」が自分にとってのベストとは限らない。

結局のところ、「おすすめ」って言葉が安売りされすぎてる感じがする。本当にその会社をすすめるなら、ちゃんと体験したうえで語ってくれよって思うし、自分の目で見て、話して、納得して選ぶのが一番じゃないかな。

そりゃ、はじめてホームページ作る人にとっては、何を基準に選べばいいかなんてわからないし、ネットの情報を頼りにしたくなる気持ちはすごくよくわかる。でも、せめて“実際に依頼した人の声”とか、“同じ業種の事例が多い会社”とか、そういう生の情報に近いものを頼りにしてほしい。SEOで上位に出てくる“おすすめ記事”がすべてではないし、むしろ、上位に出てくること自体がビジネスの一環だったりする。

というわけで、「おすすめホームページ制作会社」って書いてある記事を見るときは、ちょっと冷静に、「この人、ほんとに使ったんかな？」って疑ってみるのが大事。

全部うのみにせずに、自分の目で確かめて、納得して決めよう。だって、あなたの会社の顔になるホームページだよ。誰かの“おすすめ”でテキトーに決めていいものじゃないと思うんだよね。